弊社代表の比屋根隆がKOZAROCKS 2024に登壇いたします

インパクト投資を実践する立場として、沖縄スタートアップの新しい可能性について対談いたします。

<セッションタイトル>

沖縄から社会を変える!インパクト投資が拓く沖縄スタートアップの新しい可能性

<セッション内容>

経済的なリターンを追求しつつ、社会的および環境的なインパクトの創出を目的とする「インパクト投資」が昨今注目を集めています。

日本におけるインパクト投資拡大を目的として、2023年11月には金融庁主導でインパクトコンソーシアムも設立されました。

今回のセッションでは、大学発VC最大のインパクトファンドにてディープテックスタートアップへの投資を行いながら、金融庁インパクトコンソーシアムの地域・実践分科会の座長を務める宜保 友理子氏、沖縄で社会起業家の支援やインパクト投資を実践するうむさんラボの比屋根 隆氏、そして実際に沖縄で社会起業家として活動するWALLTECHの長谷場 咲可氏、日本におけるインパクト投資推進に取り組む沖縄在住のケイスリー幸地氏をモデレーターとしてお招きし、社会起業家が多いと言われる沖縄におけるインパクト投資の可能性と、インパクト投資を通じてどのように沖縄の成長を実現していけるのかをお話ししていきます。

<KOZAROCKSとは?>

2022年7月にコザスタートアップ商店街のオープンとともにスタートした都市型スタートアップカンファレンスです。かつて米軍基地の門前町として栄え、今も国を超えた独自の文化が息づくコザを舞台に、最新のテクノロジー、クリエイター、エンタメ、政治、経済、スタートアップ、スモールビジネスなど、各分野の挑戦者が集い、トークセッションやスタートアップピッチ、交流パーティーなどのコンテンツを通じて、新たなイノベーションにつながる出会いを提供します。

過去3回の累計参加者数は1,700名を超え、沖縄県内のスタートアップイベントとしては最大規模を誇るカンファレンスです。

【セミナーレポート】カリーファンド出資先第1号報告会を行いました

6月14日、カリーファンドの出資先第1号となった株式会社WALLTECHの報告会ならびに、出資者の皆さま等との親睦会を開催しました。

プレスリリース:株式会社うむさんラボが運営するカリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合、第1号案件として廃棄資源から繊維パネルとアート壁をつくるWALLTECHへ出資

オープニングでは、ファンドマネージャーの大西より、ファンドの近況、WALLTECH社のアップサイクル技術や長谷場社長の熱意等を評価して出資を決定した経緯、沖縄公庫との協調支援の意義について話され、開会しました。

続いて、株式会社WALLTECHの事業紹介では長谷場社長より、廃棄される衣料品の大半は複数の素材で作られているためリサイクルが難しいこと、県内では年間約1,000トンの農業用廃プラスチックが埋め立て・焼却されているという課題に関する説明の後、これらを組み合わせてデザイン性の高い家具や小物を作る「繊維パネル」事業や「アート壁」事業が紹介されました。

WALLTECH社の独自技術により、一般的なリサイクル過程で必要な廃棄生地を一度わた状に戻す工程を省略でき、大幅なコスト削減と廃棄物のアップサイクル促進を実現できます。

最後に、環境面のインパクトやアーティストの活躍の場を増やすビジョンが説明され、このモデルを世界展開していく構想も共有されました。

事業内容とロジックモデルについて説明するWALLTECH長谷場代表

トークセッションでは、長谷場さん、当ファンド投資委員の照沼、インパクトパートナーである社会変革推進財団(SIIF)の田立さんが、それぞれの立場から今回の投資検討過程について話し合いました。

ベンチャーキャピタルに長らく在籍している照沼から「今回のロジックモデルはかなり緻密に作った。会社立ち上げ時のビジネスモデルは上場時には跡形も無かったりするけど、ロジックモデルのベースは大きく変わることは無いのでは」といった話がありました。

田立さんからは「アーティストの活躍の場が少ないことが社会課題と言える有効なエビデンスが見つけづらく、当初はアートをアウトカムに入れない案があった」と話があり、長谷場さんから「アート要素を外したら、WALLTECHではなくなってしまう」と主張、それぞれの立場からインパクト創出への道のりが語られました。

このようにして作られたロジックモデルは、作ることが目的ではなく、事業運営の長い道のりの中で、経営の指標や理想の社会づくりに活用すること(IMM:インパクト測定・マネジメント)が重要であるという点が改めて伝えられ、セッションは終了しました。

左からWALLTECH長谷場代表、投資委員・照沼、社会変革推進財団の田立さん

続くショートセッションは、社会変革推進財団(SIIF)の紺野さんによる『地域と、インパクトを意識した経営』です。

紺野さんから「企業が地域に貢献している理想像は、どのような姿か」といった問いかけに、参加した県内企業から「若い人が、かっこいい・就職したいと思える場を県内に作れる企業」といった回答などが挙がりました。

このような理想像や、WALLTECHがもつ理想像をふくめ「地域をこの理想像に変えていく」という意思を持つ企業や経営者を支援・議論することが、地域を変えていくとの話に、会場の熱が上がるのを感じました。

社会変革推進財団(SIIF)の紺野さんによるセッション

全てのセッションを終え、分かち合いの時間では、参加した出資者から「県内関係者の皆さんと、県内の課題や解決法をディスカッションしたい」「自分たちの事業をどのように指標にしたらいいか悩む」といったコメントがあり、オブザーバーとして参加していた行政職員からは「行政として何ができるか考えたい」とそれぞれが課題に向き合っていることが感じられるコメントが続きました。

クロージングでは、大西からファンドの今後の見通しが語られ、比屋根から「沖縄21世紀ビジョンの実現に向け、みんなで同じ方向を見て力を合わせていきたい」というメッセージをお伝えし、会は終了しました。

その後の親睦会では、3人の起業家によるプレゼンテーションもあり、様々な想いを持った参加者が和気あいあいと意見を交わし、WALLTECH社の製品を手に取りながら出資者が長谷場代表から直接解説を聞くなど、それぞれの想いや言葉が交わされ親睦が深まる時間となりました。

うむさんラボは、これからも共に学び、繋がりが深まる場作りを発展させながら、起業家の発掘・育成、セクターを超えた支援連携を推進し、生み出されたインパクトが最大化される共創の仕組みを目指します。引き続き、どうぞよろしくお願いします!

【島ラブ3期の振り返りとうむさん創業アカデミーについてご案内】

こんにちは!

島ラブアカデミー3期を企画・運営していたうむさんラボのまこつです。

「島ラブ」は、沖縄の社会課題を解決するソーシャルビジネスを学び、実践するプログラムです。

2021年にスタートし、これまで多くの起業家を輩出してきました。

今回は、島ラブアカデミーの内容やアカデミー生の取り組みを振り返り、私自身が感じたことをまとめました。

今後の取り組みとしての「うむさん創業アカデミー」についてもご紹介しているので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです✨

記事URL:https://note.com/umusun_lab_/n/na501358b4ec9

🎉うむさん創業アカデミーについてご案内🎉

社会課題解決を目指す方々を対象に、具体的なビジネスコンセプト作りやサービス設計をサポートするプログラムを提供しています。

現在、「うむさん創業アカデミー 〜コンセプト立案コース〜」の参加者を募集中ですので、ぜひご参加ください!

※「お申し込みはこちら」をクリックいただけると申し込みフォームに飛べます。

これからも島ラブ、うむさんラボをよろしくお願いします🌱

「沖縄県スタートアップ起業支援金」および「沖縄県スタートアップ創業支援事業」の募集を開始しました。

うむさんラボは、「沖縄県スタートアップ起業支援金」および「沖縄県スタートアップ創業支援事業」を受託しました。当該事業を運営することで、起業・創業を支援していきます。

【沖縄県スタートアップ起業支援金】

2024年4月1日〜2025年1月31日に創業する方を対象に、最大200万円(補助率50%)まで補助します。

応募期限:

2024年6月28日(金)18時 ※応募書類は18時必着

詳細な応募条件は、下記ボタンよりサイトをご確認ください。

 

【沖縄県スタートアップ創業支援事業】

<うむさん創業アカデミーコンセプト立案コース>

2ヶ月間のプログラムを通じて、自身の想いを言語化、深堀りし、他のメンターや参加者とのフィードバックを通じてビジネスコンセプトを具体化し、実践へと結び付けるプログラムになります。

対象:

具体的なビジネスコンセプトは固まっていないが、プログラムをとしてビジネスや事業コンセプトを固めたい方(10組ほど)

スケジュール:

・応募期限:2024年6月28日 ※18時までにフォームを提出

・審査結果送付:7月10日

・プログラム期間:7月20日〜9月14日(基本毎週土曜日13時〜17時)

 ※プログラムの実施がない週もあります。

株式会社うむさんラボが運営するカリーファンド、WALLTECHに出資!廃棄資源から繊維パネルとアート壁を製造

うむさんラボが運営する地域課題解決型のインパクト投資ファンド「カリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合」は、廃棄資源をアップサイクルする株式会社WALLTECHに800万円を出資しました。

さらに、WALLTECHは沖縄振興開発金融公庫(以下「沖縄公庫」)から沖縄社会課題対応企業等支援貸付として2,000万円の融資を受けます。

本出資と沖縄公庫による融資の協調支援(計2,800万円)で調達した資金をもとに、沖縄県内で廃棄されている衣料品および農業用フィルムを活用した繊維パネルとアート壁の製造・販売事業を推進し、県外でも展開可能性のあるアップサイクルモデルを沖縄から創造することを目指します。

詳細はこちら▼

また、本リリースと同時に6月3日(月)に記者発表を行いました。

左から沖縄公庫 松島さま、WALLTECH社代表 長谷場さま
右からうむさんラボ代表の比屋根、うむさんラボ最高投資責任者の大西

記者発表では、沖縄で廃棄されている農業フィルムや混紡繊維の量、WALLTECH社がそれを製品化する量、WALLTECH社の独自技術、カリーファンドの出資総額や一社あたりの出資額などについて多くの質問が寄せられました。これらの質問に対して、WALLTECH社の長谷場代表とうむさんラボの大西が回答しました。

カリーファンドは、WALLTECH社への出資を第一号として、今後も社会課題に取り組む企業に出資していきます。引き続きよろしくお願い致します。