一般社団法人ローカル・スタートアップ協会にうむさんラボ代表の比屋根隆がアドバイザリーとして参画します。

2024年2月22日に設立された、一般社団法人ローカル・スタートアップ協会に代表の比屋根隆がアドバイザリーとして関わります。うむさんラボは、沖縄のローカルスタートアップを全国に繋げ、沖縄における起業の可能性や産業、雇用の創出に向け取り組んでまいります。

ローカルスタートアップ協会では、4月3日(水)18時から東京・霞ヶ関で公民連携のスタートアップ支援イベントを開催します。ローカルスタートアップ協会のビジョンや地方の起業家支援を軸にした活動紹介を行い、また北海道の上川町などの自治体関係者やCVC投資を検討する企業などのビジネスマッチングも実施されます。

一般社団法人ローカル・スタートアップ協会とは

ローカル・スタートアップ協会は、産学官金の連携により、第一次産業に特化した新たなビジネスを立ち上げようとするスタートアップ起業家を支援する団体です。全国各地の地域が連携となって将来にわたって富を生み出していく地域経済循環作りに取り組みます。

【セミナーレポート】社会にいいことってどう測る? インパクト測定・マネジメント(IMM)で開く新たな扉

3月16日、インパクト測定・マネジメント(IMM)セミナーが行われました。
当日は、県内外合わせて約120名の皆様にお越しいただき、会場の熱気からも皆さんのIMMへの関心の高さをうかがわせました。
今回のうむラボ便りでは、イベントの概要や様子についてお届けいたします。

また、内容の詳細については、当日の録画アーカイブがございます。
視聴をご希望の方はお手数ですが、こちら(https://forms.gle/6vdGsmQJZJCgu8Hb6)からお申し込みください。なお、視聴は4月1日までとなっております。

なぜこのセミナーをを開催したのか?

うむさんラボが目指すのは「株式会社沖縄県」です。「株式会社沖縄県」とは、沖縄県の様々な社会課題をビジネスの力で解決しつつ、参画する人々が「ありがとう」と感謝の言葉を分かち合えるような温かい社会のあり方。そのような世界を沖縄の皆さんと共に創り上げていきたいと考えており、ソーシャルビジネスのエコシステムの構築に取り組んできました。
この取り組みの中で私たちが出会ったのがインパクト測定・マネジメント(IMM)です。

私たちが目指す「株式会社沖縄県」にとって新たな切り口となるインパクト測定について、互いに学び合い、知識を共有する機会としてこのセミナーを開催いたしました。

インパクト測定・マネジメント(IMM)とは?

はじめに、社会変革推進財団(SIIF) インパクトオフィサーの小笠原さんに「インパクト測定・マネジメント(IMM)ってなんだろう?」というタイトルでご登壇いただきました。
IMMが注目されている理由について、行政やNPOのみが主体となって社会課題に取り組むには限界があり、さまざまなセクターを超えて連携しながら取り組む必要が出てきていることを共有いただきました。そして、IMMの目的やプロセスについては、事例を交えながらお話しいただきました。

参加者からは「インパクトの測定は1つの指標で測ることは難しく、それぞれの課題の対象や地域などのコンテストによってテーラメイドであるべきだという内容に共感しました。自分たちが狙うインパクトとその指標をステークホルダーやメンバーに伝え共感してもらえる仕組みやロジックモデルといったツールを組み合わせることが重要だと気づいた」といったコメントがありました。

基礎的な概念から先進的な活用事例を知ることにより、会場全体のIMMの認識が統一され自分の事業や取り組みにどのように導入することができるかを参加者が学び考える時間となりました。

県内のIMM導入事例

このパートでは、現在、島ラブの3期生でソーシャルビジネスの立ち上げ期にIMMを導入した株式会社WALLTECHの長谷場さんと、数年間ソーシャルビジネスでIMMを実践している株式会社うむさんラボの山川よりそれぞれの現在地から、IMMが沖縄県の中で行われてる事業でどのように導入されているかということを実例をもとにお話いただきました。

IMMを導入する際に用いるフレームワークであるソーシャルコンセプトやセオリーオブチェンジ、ロジックモデルの活用方法だけでなく、事業を作っていく立場としての譲れない想いをIMMに乗せていくこと。さらに、想定していたインパクトが出なかった際の葛藤や経験などもお話しいただき、参加者により近い形の導入事例を共有いただきました。

パネルディスカッション

<スピーカー>
 ・一般財団法人 社会変革推進財団 小笠原 由佳
 ・株式会社ボーダレス・ジャパン 鈴木 雅剛
 ・株式会社WALLTECH 長谷場 咲可
 ・株式会社うむさんラボ 山川 伸夫
<モデレーター>
 ・株式会社ミオアンドカンパニー  三尾 徹

冒頭、ボーダレスジャパンの鈴木さんより、社会課題を解決するビジネスモデル「ソーシャルコンセプト」について紹介いただきました。

その後、事業の成長と社会的インパクトの関係など多面的にIMMについてのディスカッションが行われました。特に、チーム全体でのIMMやロジックモデルへの取り組みの重要性が強調されました。さらに、インパクトIPOという次のステップについて、セクター間の連携を含む様々な可能性について話し合われました。

参加者のアンケートより

イベント終了後に集まったアンケートからは、多くの参加者からIMMを導入することの意義や、自身のビジネスやプロジェクトにどのように活かしていくかについての前向きな意見が寄せられました。また、「どうやって多くの人を巻き込んでいけるか」という点についても考えるきっかけになったという声も多くありました。参加者の皆様にとって実践につながる学びをご提供できたと感じております。

ご参加いただいた皆様、そしてイベントを支えてくださったすべての関係者の方々に、心から感謝申し上げます。私たちの取り組みが、皆様の活動に新たな気づきとなり、社会的インパクトを生み出す一助となれば幸いです。

うむさんラボでは、引き続き沖縄らしい自律共創型社会の構築のために、様々なセミナーやイベントを企画していく予定です。次回のイベントで、また皆様にお会いできることを楽しみにしています。

カリーファンドが1.75億円を調達。全国28社の出資者と手を携えて船出。


株式会社うむさんラボは、2024年2月15日にカリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合(以下カリーファンド)が資金調達を完了し、その旨を記者発表しました。

うむさんラボは、「豊かさを分かち合える、逞しくて優しい経済循環」の実現に向け、社会起業家の育成や大手企業とのビジネスマッチングを行ってきました。この流れの中で、カリーファンドは沖縄の課題を解決する企業へのスケールアップ資金提供と経営支援を行う重要な役割を果たします。

今回、カリーファンドは28社の出資者の皆様から総額1.75億円の資金調達を実施しました。
記者発表では、県内外の15社の出資者の皆様にご参加いただき、ファンドへの熱い想いをお聞かせいただきました。「県内の様々な課題を単独で解決するのは難しいため、ファンドを通じて協力して取り組みたい」「子どもや若者が夢を持てる沖縄を一緒に作りたい」といった想いを共有していただきました。

記者発表後の交流会では、参加者同士が想いを共有し、交流を深めました。メディアや出資者の皆様からは、「記者発表ではあまり見ない、あたたかい雰囲気の会ですね」との感想が寄せられ、共通の目的を持つ参加者とともに、沖縄を盛り上げるファンドを創り上げる決意を新たにしました。出資者と運営者という枠を超え、沖縄の社会課題解決に向けて連携を深めました。

カリーファンドは資金調達を終え、投資先の選定や投資実行に向けた取り組みを進めています。ファンドを通じた沖縄の課題解決と事業の成長について、引き続き情報を発信していきますので、ご注目ください。

記者発表の詳細については、各メディアの報道をご参照ください。


琉球放送(RBC)
「沖縄初のインパクトファンド カリーファンドが1億7500万円の出資を調達」

NHK沖縄
「貧困など社会的な課題を投資で 投資の担い手たちが会見」

琉球新報(有料)
「沖縄の社会課題解決へ インパクト投資 28社から1.75億円」

沖縄タイムス
「社会の課題解決に出資 県内外企業 基金に1億7500万円」

日経新聞
「沖縄のインパクトファンド、1.75億円調達 公益性を重視」